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福岡の運送会社の補助金——自社で使えるかと、いつまでか【2026年度】

この記事は、福岡の運送会社が使える補助金・助成金を、「何を変えたいか」の目的別に選べる形でまとめた一覧だ。配車のデジタル化、車両や荷役の機材の入れ替え、賃上げの原資、ドライバーの育成、新しい荷主づくり。この5つの目的ごとに、国・福岡県・福岡市の制度から効果があるものを割り当て、最後に全部の締切を1枚のカレンダーにした。下の目次から、自社の目的に飛んでほしい。

この記事の制度・補助率・締切は、2026年8月15〜16日に各制度の公式ページで確認しています。

自社で使える補助金の確かめ方

補助金は、制度の名前で選ぶと間違える。業務改善助成金は、名前に反して賃上げのための制度で(運送会社は何ができて、何ができないのか)、原資を探している社長ほどこの名前を素通りしてしまう。逆に有名な名前から入ると、自社に合うかどうかより「その制度に自社を当てはめられるか」を考え始めてしまい、必要のない投資に補助を付けるという順番の逆転が起きる。まず「配車の残業を減らしたい」「古い機材を入れ替えたい」といった、社長の頭にすでにある困りごとから入る。目的が決まれば、そこに効く制度は数本に絞られる。

目的と制度と、いまの募集状況の早見表がこれだ。

目的(何を変えたいか)使える制度(国/県/市)2026年8月15〜16日時点の状況
①配車・点呼・日報をデジタルにしたい国:デジタル化・AI導入補助金2026(通常枠)通常枠の4次締切(2026年8月25日)は終了。5次以降の日程は事務局の公式ページで確認
②車両・荷役の機材を入れ替えたい国:中小企業省力化投資補助金(一般型)第7回は終了。第8回は8月18日公募開始、申請締切は10月中旬の予定
③賃上げの原資と設備投資を両立したい国:業務改善助成金9月1日受付開始。締切は自社の県の発効日前日と11月30日の早いほう
③同上(福岡県の制度を使う場合)県:福岡県中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金6次募集は8月17日正午で締切。次回の告知は県のページに出ていない
④ドライバーの教育・研修にお金をかけたい国:人材開発支援助成金/働き方改革推進支援助成金人材開発は通年。働き方改革の交付申請期限は11月30日17時
⑤HPを作り直して新しい荷主をつくりたい国:小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠/第20回)11月5日受付開始・12月15日17時締切。従業員20人以下が対象
事業所の照明・空調を省エネ機器に替えたい(福岡市内)市:令和8年度 福岡市事業所の省エネ設備導入支援事業(市の公式ページ)4月7日〜11月27日受付。機器費の2分の1・1事業所300万円上限(省エネ最適化診断を受けた場合600万円)
奨学金を抱えた若手を採りたい・辞めさせたくない(福岡市内)市:福岡市中小企業奨学金返還支援事業(市の公式ページ)受付期間は令和8年7月1日〜11月30日。企業負担額の2分の1・1年度あたり50万円上限
奨学金を抱えた若手を採りたい・辞めさせたくない(県内全域)県:福岡県 奨学金返還助成による中小企業人材確保支援事業(県の公式ページ)交付申請期限は令和8年12月28日まで。企業負担額の2分の1・1社年50万円上限(福岡市内の会社は市の制度と選ぶ必要あり)
デジタル化を、まず誰かに相談したい(福岡市内)市:令和8年度 福岡市デジタル化支援事業(市の特設サイト)補助金ではなく無料の相談窓口・セミナー・伴走支援。業種を問わず市内の中小企業が対象

そのうえで、絞った制度を今年やるか来年に回すかを決めるのが締切だ。ここは調べても意外と出てこない。制度の解説記事は制度の中身を書いて終わることが多く、回次と日付は事務局のページの奥にある。以下、5つの目的ごとに中身と日付をセットで置いていく。

目的①:配車・点呼・日報をデジタルにしたい(デジタル化・AI導入補助金など)

配車表がホワイトボードとエクセル、点呼は紙、日報も手書き。このアナログ工程をデジタルにしたい、というのが運送会社で一番多い目的だ。ここに効くのがデジタル化・AI導入補助金2026で、これは以前IT導入補助金と呼ばれていたものにあたる。事業の正式名称は「中小企業デジタル化・AI導入支援事業費補助金」で、事務局のサイトも名称が切り替わっている。去年の記憶で「IT導入補助金」を検索すると過年度のページに着くので注意がいる。

通常枠の補助率は2分の1以内。令和6年10月から令和7年9月までの間で3か月以上、令和7年度改定の地域別最低賃金未満で雇用していた従業員が全従業員の30%以上であることを示した場合は3分の2以内に上がる。補助額は、対象となる業務プロセスを1つ以上含むもので5万円以上150万円未満、4つ以上含むもので150万円以上450万円以下。ソフトウェア購入費とクラウド利用料(最大2年分)が本体で、導入コンサルティング・導入設定・導入研修・保守サポートといった役務も対象に入る。ソフト代だけでなく「入れたあとの面倒を見てもらう費用」が乗せられるのは、この制度の実務上の利点だ。

ひとつ、引っかかりやすい要件がある。申請できるのは、指定された業務プロセスを1種類以上持つソフトウェアで、汎用・自動化・分析ツールだけの申請は認められない。運送会社の場合、配車や在庫は「供給・在庫・物流」、勤怠や給与は「総務・人事・給与・教育訓練・法務・情シス・統合業務」といったプロセスに当たるので、ここに紐づけて出すことになる。「便利そうなツールを1本」ではなく「どの業務プロセスを置き換えるか」で選ぶ制度だと理解しておくといい。

日付は、交付申請の期間が2026年3月30日から始まっていて、全申請枠の4次締切分が2026年8月25日(火)17時。交付決定は10月7日の予定になっている。5次・6次締切分は「確定している募集回のスケジュールのみ公表」とされていて、記事執筆時点では日程が出ていない。今年の残りの回を狙うなら、事務局サイトの事業スケジュールを定期的に見に行くことになる。

もうひとつ、この目的で見落とされがちな財源がある。トラック協会の助成事業だ。会員限定で1件あたり数万円〜十数万円の小口だが、令和8年度も現行で動いている——自動点呼機器の導入に上限10万円(Gマーク事業所は2台分20万円)、デジタコ(EMS用機器)に車載器1台あたり上限4万円(福岡県トラック協会・保有車両数の20%まで)など、この記事で扱う道具と直接重なる。国の補助金と違って抽選や採択がなく要件を満たせば使えるものが多いので、会員なら県トラック協会の助成一覧を先に確認してから見積もりを組むのが順番として得だ。

目的②:車両・荷役の機材を入れ替えたい(省力化投資補助金など)

機材の入れ替えは金額が大きく、社長がもっとも補助を欲しがるところだ。軸になるのが中小企業省力化投資補助金(一般型)。人手不足の中小企業が省力化に効く設備を導入する費用を補助する国の制度で、補助率は2分の1、小規模企業者・小規模事業者と再生事業者は3分の2。補助上限は従業員規模で変わり、5人以下で750万円、6〜20人で1,500万円、21〜50人で3,000万円、51〜100人で5,000万円、101人以上で8,000万円という水準。大幅な賃上げを行う特例に乗ると、それぞれ1,000万円・2,000万円・4,000万円・6,500万円・1億円まで上がる。最低賃金引き上げの特例に当たる場合は補助率も3分の2になる。

省力化、つまり人の作業を機械に置き換える投資が対象なので、同じ性能のものへの単なる買い替えは通りにくい。「これを入れると、誰の、どの作業が、何時間減るか」を数字で説明できるかが分かれ目になる。この説明は、社内の決裁でも銀行でも同じことを聞かれるので、どのみち作る価値がある。なお、車両そのものが対象経費に入るかどうかは制度ごとに判断が分かれる部分なので、自社の車両については思い込みで進めず、事務局に型式まで含めて確認したほうが早い。

日付は、第7回公募がすでに終了していて、第8回が2026年8月18日(火)に公募開始の予定。9月中旬に申請受付開始、10月中旬に申請締切という予定が事務局から出ている。見積もりを取るところから始めるなら、いまが動き出しの時期にあたる。

目的③:賃上げの原資と設備投資を両立したい(業務改善助成金など)

最低賃金は毎年上がる。人を確保するには時給も上げたいが、原資が出ない。この板挟みに直接効くのが業務改善助成金だ。社内で一番低い賃金を一定額以上引き上げ、あわせて生産性向上のための設備投資などを行った会社に、その設備投資の費用の一部が助成される。2026年度は9月1日に申請の受付が始まり、締切は自社の県の地域別最低賃金の発効日の前日と11月30日の早いほうになる。コース区分・助成率・対象になる買い物と対象外の買い物・自動車やパソコンの扱いは論点が多いので、業務改善助成金で、運送会社は何ができて、何ができないのかのほうに全部書いた。誰をいくら上げるかという配分そのものは、最低賃金の引き上げに、運送会社はどう対応するかで別に整理している。

福岡県内で同じことを狙うなら福岡県中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金が土俵に上がる。省力化で生産性を上げ賃上げにつなげる取り組みを県が補助するもので、装置・ソフトウェア・クラウド利用料・情報システム構築の委託料に加え、導入した装置に関する社員の教育訓練費まで対象経費に入る。補助率と上限は事業場内最低賃金の引き上げ額で段階が変わり、30円以上60円未満なら3分の2以内で上限2,000万円(小規模支援の区分は200万円)、60円以上なら4分の3以内で上限2,250万円(同225万円)。ただし自動車、事務用のパソコン・プリンタ・タブレットといった汎用性のある備品、レンタルとリースの費用は対象外だ(生産性を向上させるシステムの一部を構成する場合は対象になりうる)。

この制度でいちばん大事なのは、金額でも締切でもない。対象が「福岡県中小企業“稼ぐ力”応援センター(旧DX推進センター)の支援を受けている企業」に限られていることだ。申請には、センターのアドバイザーが企業と一緒に作る「DX・生産性向上支援計画」が要る。そして県は、この計画の作成に2〜3か月程度かかると明記している。つまり募集の告知を見てから動くのでは、その回にはまず間に合わない。センターへの支援の申し込み自体は補助金のスケジュールと関係なく随時受け付けているので、順番としては、センターに先に入り、計画ができたところで開いている回に出す、になる。日付のほうは、1次から5次まではすでに終了、6次募集は2026年8月17日(月)正午必着で、いまから計画を作って間に合う回ではない。次回募集の有無と時期は県のページに告知が出ていないので、そこを見に行くしかない。

目的④:ドライバーの教育・研修にお金をかけたい(人材開発支援助成金など)

ドライバーの育成や、事務・管理職のリスキリングにお金をかけたいなら、人材開発支援助成金が中心になる。訓練の経費と、訓練中に支払った賃金の一部を国が助成する制度で、コースによって水準が違う。人材育成支援コースの人材育成訓練(正規雇用労働者等が対象)は、中小企業で経費助成45%に賃金助成が1人1時間あたり800円。DXや新規事業の立ち上げに伴う訓練を対象にする事業展開等リスキリング支援コースは、中小企業で経費助成75%に賃金助成1,000円と、こちらのほうが手厚い。どちらも訓練時間が10時間以上のOFF-JTであることが前提で、思いつきの半日研修では要件に届かない。リスキリング支援コースには2026年8月から設備投資加算も新設されていて、訓練と機器導入をセットで組むこともできる。

もう一つ、運送会社に直接関係するのが働き方改革推進支援助成金だ。この助成金の業種別課題対応コースには、運送業が名指しで区分として置かれている。労働時間の見直しや業務フローの改善を進める取り組みが対象で、外部専門家によるコンサルティングが対象の取組として明示されている。日付は、2026年度の交付申請期限が11月30日(月)午後5時。年度末ではなく11月に閉じる点は押さえておきたい。

なお、これらの助成金の申請手続きを事業主に代わって行えるのは社会保険労務士だ。研修の中身と申請の手続きは切り分けて考えるほうが安全になる。当研究ノートも、研修も申請も代行はしていない。

目的⑤:HPを作り直して、新しい荷主をつくりたい(持続化補助金など)

自社サイトを作り直して新しい荷主に見つけてもらいたい、という目的に定番なのが小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)だ。ひとつ先に注意がある——この制度は販路開拓(売り先をつくること)のための補助で、求人広告や採用目的のページ、会社案内のパンフレットは広報費の対象外と公募要領に明記されている。採用サイトを作りたい場合は、この制度ではない。販路開拓の取り組みを補助する国の制度で、対象経費に機械装置等費・広報費・ウェブサイト関連費・展示会等出展費・新商品開発費・委託外注費などが並ぶ。補助率は3分の2で、補助上限は50万円。インボイス特例に当たれば50万円、賃金引上げ特例に当たれば150万円、両方なら200万円が上乗せされる。賃金引上げ特例のうち赤字事業者は補助率が4分の3になる。

大きな注意点が2つある。1つは「小規模事業者」限定であること。運送業が入る「製造業その他」の区分では、常時使用する従業員20人以下が線になる。20人を超える運送会社はこの補助金の対象外だ。もう1つは日程で、第20回の申請受付開始は2026年11月5日(木)、申請受付締切は12月15日(火)17時。ただし申請には商工会議所または商工会が発行する事業支援計画書(様式4)が要り、その発行の受付締切は12月4日(金)で先に閉じる。実務上の締切は12月15日ではなく12月4日、しかも書類を出すのは自分ではなく相手なので、逆算はもっと手前になる。

ついでに書いておくと、採用が苦しいのはページの見栄えだけの問題ではないことが多い。求人票そのものの設計は、ドライバーが来ない求人票、来る求人票の側で別に整理している。

締切カレンダー——各制度の受付開始と締切(2026年度)

ここまでの日付を1つに並べる。予定と書かれているものは、事務局の公表どおり予定のままだ。

日付何が起きるか
2026年8月17日(月)正午福岡県中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金 6次募集 締切(必着)
8月18日(火)中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回 公募開始(予定)
8月25日(火)17時デジタル化・AI導入補助金2026 4次締切分 締切
9月1日(火)業務改善助成金 交付申請の受付開始
9月中旬〜10月中旬(予定)省力化投資補助金 第8回 申請受付開始〜申請締切
11月5日(木)小規模事業者持続化補助金 第20回 申請受付開始
11月27日(金)福岡市事業所の省エネ設備導入支援事業 申請受付締切(福岡市内の事業所)
11月30日(月)17時働き方改革推進支援助成金 交付申請期限/業務改善助成金の締切(自社の発効日前日と早いほう)
11月30日(月)福岡市中小企業奨学金返還支援事業(受付期間7月1日〜11月30日)
12月4日(金)持続化補助金 事業支援計画書(様式4)の発行 受付締切
12月15日(火)17時持続化補助金 第20回 申請受付締切
通年人材開発支援助成金(訓練の計画届は訓練開始の前に提出)
随時(福岡市内)福岡市デジタル化支援事業の相談窓口

この表を作って見えてきたことがある。締切を難しくしているのは、自社の作業量ではなく、あいだに他人の時間が挟まっていることだ。福岡県の制度は、センターのアドバイザーと支援計画を作るのに2〜3か月かかる。持続化補助金は、商工会議所や商工会が様式4を出してくれるまで申請できず、その受付は申請締切の11日前に閉じる。業務改善助成金は交付決定を受けてからでないと設備を発注できない。どれも、自分が急いでも縮まらない区間だ。だから逆算の起点は締切ではなく、他人に頼む工程がいつ始まるかに置くほうがいい。

どこに相談すればいいか

補助金より先に、減らす作業を決める

ここまで制度と日付を並べてきて、最後に、何から手をつけるかを書いておく。補助金が出ると聞くと、つい「何を買おうか」から考えてしまう。だが順番が逆だと、補助を引いても自己負担は残るし、使いこなせなければ投資そのものが宙に浮く。道具から入るのではなく、業務から入る。まず業務を棚卸しして、どの作業に何時間かかり、どこを減らしたいのかを紙に出す。必要な投資の輪郭が見えてから、それに合う道具と、ちょうど合う補助金を探す。補助金は最後にそっと乗せるものだ。

この順番は、申請そのものにも効く。ここまで見てきた制度は、どれも申請書に同じことを書かせる。省力化投資補助金は何人分の作業が減るかを、デジタル化・AI導入補助金はどの業務プロセスを置き換えるかを、業務改善助成金は生産性の向上に資するかを問う。棚卸しの紙が1枚あるかどうかで、申請書を書く速さがそのまま変わる。

「大手みたいなDXは、うちには関係ない」と思うかもしれない。だが参考になる公表事例が福岡にある。福岡運輸は福岡市の「中小企業等DX促進モデル事業」に採択され、同社の発表によれば補助上限700万円・補助率3分の2で、企業の垣根を超えて物流情報を共有するプラットフォームの構築に取り組んだ、という内容だ。

福岡運輸株式会社が、福岡市「中小企業等DX促進モデル事業」に採択(補助上限700万円・補助率3分の2)。企業間で物流情報を共有し「止まらない物流」をめざすプラットフォームを構築。
出典:福岡運輸株式会社(同社公表事例・2021年)

基幹システムを連携させ、受注から配車まで全社で同期させるようなしくみを一から作れば、公的補助を含めても数百万から数千万円規模の投資になる。だが、その絵の8割にあたる部分——FAXで届いた受注をPDFにして読み取る、受領書をクラウドに貯めて荷主名で見える化して配車に生かす——は、いまなら月数千円から数万円のサブスクの組み合わせで組めるところまで来ている。ただし、精度と責任の設計は人間が持つ。機械は読み違える前提でダブルチェックの手順を残し、誰がどこで最終確認するかを先に決めておく。補助金でどの道具を買うにせよ、この順番は変わらない。

よくある質問

Q. うちは運送業だが、補助金の「対象業種」に入っているのか。
A. この記事で挙げた国・福岡県・福岡市の制度は、業種を運送業に限定していません。中小企業であれば運送業でも対象になり得ます。線引きが効くのは業種でなく規模のほうで、小規模事業者持続化補助金は「小規模事業者」限定、運送業が入る製造業その他の区分では常時使用する従業員20人以下が対象です。福岡県中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金は業種でなく、県のセンターの支援を受けているかどうかで入口が決まります。福岡市の制度は、市内に事業所や本社があることが入口です。自社が当てはまるかは各制度の一次ページと事務局・福岡労働局・福岡市の担当課で確認してください。(2026年度時点)
Q. いま動き始めて、間に合うのはどれか。
A. 2026年10月時点では、業務改善助成金の福岡分は10月3日(最低賃金1,114円の発効日の前日)で受付を終えています。デジタル化・AI導入補助金2026と中小企業省力化投資補助金(一般型)は公募回が続くので、次回の締切は各事務局の公式ページで確認してください(本文の日程は2026年8月時点の記録です)。小規模事業者持続化補助金の第20回は11月5日受付開始・12月15日17時締切ですが、商工会議所・商工会が出す事業支援計画書の発行受付が12月4日で先に閉じます。福岡県中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金の6次募集は8月17日正午必着なので、いまから準備して間に合う回ではありません。福岡市内の会社なら、市の事業所の省エネ設備導入支援事業が11月27日まで受付中です。
Q. 補助金の申請を代わりにやってもらえるのか。
A. 当研究ノートでは補助金・助成金の申請代行は行っていません。厚生労働省の助成金の申請手続きを事業主に代わって行えるのは社会保険労務士で、契約や紛争にかかわる相談は弁護士の領域です。この記事は「自社が使える制度はどれか」を目的と締切から見つけるための一覧で、実際の申請は各制度の事務局・福岡労働局・地元の商工会議所や商工会の窓口へ。

この記事の立場

中小の現場を、主に人事・労務の側から研究している立場からの整理です。福岡の補助金記事は網羅型のまとめが多く、締切が更新されていないものや制度名の取り違えも見かけるため、この記事では制度の内容・補助率・補助上限・公募回次・締切のすべてを、省庁・中小企業基盤整備機構・各補助金事務局・福岡県と福岡市の公式ページで2026年8月15日から16日に直接確認しています。記述はいずれも2026年度(令和8年度)時点のもので、制度は年度ごとに、また補正予算ごとに変わります。「予定」と書いた日付は事務局が予定として公表しているもので、確定ではありません。

金額・補助率・募集時期・対象経費の細部は、申請前に必ず各制度の最新の公募要領で確認してください。個々の設備や経費が対象になるかどうかは、事業の実態と申請の内容によって判断が変わります。上の「どこに相談すればいいか」の窓口へ。本記事は制度の一覧であり、申請代行は行っていません。なお、福岡運輸の事例は同社の公表情報に基づく他社の取り組みで、当研究ノートの実績ではありません。福岡市の中小企業等DX促進モデル事業の2026年度(令和8年度)の募集内容は、本記事では取り上げていません(早見表に入れた福岡市の3つとは別の事業です)。

出典(いずれも一次情報・閲覧確認日 2026-08-15。福岡市の3制度は2026-08-16、県の奨学金返還支援・価格転嫁相談窓口・雇用関係助成金説明会の3件は2026-08-23)

制度を全部覚える必要はない。目的を1つ選び、その制度の締切から、他人に頼む工程の分だけ手前に線を引く。その線が来週なら今週動く、来年なら来年でいい。それだけで、補助金の話は「調べ続ける話」から「日付の話」になる。